The Hallé Orchestra, Sir John Barbirolli – Sibelius: The 7 Symphonies [5 SACDs] (1966-1970/2018) [SACD ISO]
SACD Rip | SACD ISO | DST64 2.0 > 1-bit/2.8224 MHz | 05:55:30 minutes | 14,32 GB
Genre: Classical | Publisher (label): EMI / Tower Records Japan – TDSA-80/4
すべてのシベリウス録音の中でも圧倒的な存在感を誇る、最晩年にかけてのバルビローリ&ハレ管の歴史的名盤を2018年に復刻。優秀録音盤。
今回はシリアルナンバー付限定盤の完売を受けまして、500セットを追加生産いたします。シリアル・ナンバーは付いておりません。
マーラーと並んでバルビローリのレパートリーの中核を成していた、晩年の旧EMIレーベルへのハレ管とのシベリウス録音を5枚に集成。一部の曲は世界初SACD化。最晩年にかけてのバルビローリ&ハレ管を代表する音源であり、すべてのシベリウス録音の中でも圧倒的な存在感を誇る名盤が2018年復刻盤として蘇ります。BOXのジャケット写真と収納されている各盤は英初出のオリジナル・ジャケット・デザインを採用。
今回の復刻のために、本国のオリジナル・マスターから96kHz/24bitでデジタル化したマスターを用い、SACD層、CD層別々にマスタリングを新規で行いました。永久保存盤です。バルビローリのシベリウス録音はモノラル時代から多くあり、交響曲第2番に関しては現況でライヴを入れて5つの音源が存在するなど、得意としていたことがわかります。英国や北欧圏では早くからシベリウスの音楽が理解され、DECCAのアンソニー・.コリンズ盤や、エールリンク盤の交響曲全集がモノラル時代は定盤でした。バルビローリは1966年の第2番からこのステレオでの全集の録音を開始し、亡くなる約2月前の第6番まで、約4年強かけて全集を完成させ(交響曲全集としてはこの録音が唯一)、一躍シベリウス録音のスタンダードとして広く評価されることになりました。諸井誠氏が「バルビローリ盤をシベリウス演奏の基本とみなす」旨書いたのは良く知られていますが、後の本国の指揮者による多くの録音が存在している2018年現在においても、シベリウス演奏のひとつの究極の姿として支持され続けています。まさに高音質で復刻するに相応しい音源です。(1/2)ステレオ録音が一般的になった60年代の旧EMI音源には名録音が多く存在し、その後70年代にかけてアナログ録音は徐々に完成されて行きました。プロデュサーやエンジニア、場所によっても傾向は異なりますが、このシベリウス録音では制作者は複数が携わり、収録場所も2箇所で行われているため、各曲の傾向は少しずつ異なります。最初の第2番を含む交響曲はキングズウェイ・ホールで収録されており、奥行き含む空間の音の拡がりや倍音の豊かさは今回のSACDで特に認識できるでしょう。一方、管弦楽曲はアビー・ロードの第1スタジオでの録音となり、こちらはこのバルビローリ盤に限らず、近接したリアルな音像と解像度の高さが特徴です。尚、2012年に旧EMIレーベルの国内盤でこの全集はSACDシングルレイヤーが発売されていますが、今回新規でデジタル化を行ったハイレゾ音源からのマスターは、比較試聴するとさらに一段上の解像度と音像のリアルさを持っていました。第2番では他と比較して多少固さが残るものの、総じてマスターテープ全体の状態が非常に良く、曲によりその変化の度合は異なるとは言え、後の録音年代になるほど良い傾向の音質でした。SACD層では特にそれぞれの微妙な差を今回聴き取れると思います。それにより一層バルビローリのシベリウス解釈や、演奏に打ち込む姿勢をリスナーは間近に感じられるはずです。名盤たる所以がそこにはあります。
今回の復刻では通常時のこのシリーズより解説書を充実させた特別仕様としまして、英国音楽に造詣の深い藤野竣介氏による充実した新規解説と、藤野氏作成のディスコグラフィ(バルビローリのシベリウス録音)を掲載し、バルビローリの足跡を詳しく辿りました。シベリウスの作品解説含め、この解説書は必読です。尚、音質的にもこのシリーズでは、SACD層では伸びのある高域と柔らかなニュアンスと共に高い解像度と豊かな音場を、CD層はまとまったしっかりとした音と共に押し出される実在感ある音色を目指しています。CD自体のポテンシャルも高く、むしろ両方の良さを堪能できるSACDハイブリッド盤としてもお楽しみください。(2/2)
Tracklist:
Disc 1
Symphony No. 1 in E minor Op. 39
01. I. Andante, ma non troppo – Allegro energico (12:07)
02. II. Andante (ma non troppo lento) (10:24)
03. III. Scherzo (Allegro – Lento (ma non troppo) – Tempo I) (5:41)
04. IV. Finale: Quasi una fantasia (Andante – Allegro molto) (13:42)
Symphony No. 4 in A Minor, Op.63
05. I. Tempo molto moderato, quasi adagio (9:56)
06. II. Allegro molto vivace (4:45)
07. III. Il tempo largo (11:05)
08. IV. Allegro (10:25)
Disc 2
Symphony No. 2 in D Major, Op.43
01. I. Allegretto (10:35)
02. II. Tempo andante, ma rubato (15:05)
03. III. Vivacissimo (5:59)
04. IV. Finale (Allegro moderato) (14:24)
The Swan of Tuonela,Op.22,No.2
05. The Swan of Tuonela,Op.22,No.2 (7:58)
Pelléas et Mélisande – Suite from the Incidental music Op. 46
06. 1.At the Castle Gate (4:28)
07. 2. Mélisande (4:00)
08. 7. Mélisande at the Spinning (2:22)
09. 9. The Death of Mélisande (5:55)
Disc 3
Symphony No. 3 in C Major, Op.52
01. I. Allegro moderato (12:17)
02. II. Andantino con moto, quasi allegretto (11:16)
03. III. Moderato – Allegro (ma non tanto) (9:23)
Symphony No. 6 in D Minor, Op.104
04. I. Allegro molto moderato (9:26)
05. II. Allegretto moderato (6:57)
06. III. Poco vivace (3:44)
07. IV. Allegro molto (9:58)
Disc 4
Symphony No. 5 In E Flat, Op.8
01. I. Tempo Molto Moderato – Allegro Moderato (14:08)
02. II. Andante Mosso, Quasi Allegretto (9:05)
03. III. Allegro Molto – Un Pochettino Largamente (10:02)
Symphony No. 7 In C, Op.105
04. I. Adagio – (7:32)
05. II. Un Pochettino Meno Adagio – Vivacissimo – Adagio – (4:42)
06. III. Allegro Molto Moderato – (4:28)
07. IV. Vivace – Presto – Adagio (5:12)
Rakastava for strings and percussion, Op.14
08. 1. The Lover (4:34)
09. 2. The Way of the Lover (2:47)
10. 3. Goodnight, my beloved, farewell (5:41)
Romance in C for Strings, Op.42
11. Romance in C for Strings, Op.42 (5:39)
Disc 5
Finlandia – Symphonic Poemm, Op. 26
01. Finlandia – Symphonic Poemm, Op. 26 (8:24)
Karelia Suite Op. 11
02. 1. Intermezzo (3:45)
03. 2. Ballade (7:18)
04. 3. Alla Marcia (4:36)
Pohjola’s Daughter – Symphonic Fantasia, Op. 49
05. Pohjola’s Daughter – Symphonic Fantasia, Op. 49 (14:11)
Valse triste from Kuolema – Incidental music, Op. 44
06. Valse triste from Kuolema – Incidental music, Op. 44 (5:28)
Lemminkainen’s Return from the Lemminkainen Suite,Op.22
07. Lemminkainen’s Return from the Lemminkainen Suite,Op.22 (6:26)
Suite Scènes historiques I ,Op.25 & II,Op.66
08. 1. All’ overtura ,Op.25 (5:17)
09. 1. The Hunt,Op.66 (7:51)
10. 2. Scena,Op.25 (6:31)
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